熟練の技が息づく、甲州街道沿いの老舗町中華「栄龍」でスタミナランチ
令和の今、私たちは世界中のあらゆる美食を気軽に楽しめるようになりました。しかし、幼い頃に慣れ親しんだ「昭和の町中華」には、やはり格別な思いがあります。味は時代に合わせて進化しながらも、その佇まいには古き良き面影が残る。そんな名店をぜひ次の世代まで大切に繋いでいきたいものです。
今回は下高井戸からも桜上水からもほど近い、甲州街道沿いに佇む古き良き町中華の名店に行ってきました。
甲州街道沿いで長年愛される、ノスタルジックな雰囲気が魅力の名店

お店の名前は「中華そば 栄龍」。赤い暖簾と店先に停められた青いバイクがなんとも絵になる昭和の香りを色濃く残す外観です。

店内に入ると、テレビからお店の前の甲州街道の様子を眺めることができます。使い込まれたカウンターの質感が昭和を感じさせ、ノスタルジックな雰囲気を与えてくれます。店主が中華鍋を振る快活な音が響き、食べる前から「ここは絶対に美味しい」と確信させてくれる、そんな素敵なお店です。
麺類から定食、珍しいスープメニューまで揃う豊富なラインナップ

メニューを開くとその種類の多さに驚かされます。700円から楽しめるラーメンや塩ラーメンといった麺類はもちろん、チャーハンやオムライス、中華丼などのご飯ものも充実しています。
特筆すべきは定食メニューの豊富さと独立した「スープ」のカテゴリーです。野菜スープや肉玉子スープなどがあり、お酒の後の締めや胃を温めたい時にも重宝しそうですね。また、「定食のおかずのみ」という注文も可能だそうで、晩酌を楽しみたい方にも嬉しい配慮です。
シャキシャキ野菜と豚肉の旨味が凝縮!「肉ニラ炒めライス」

今回いただいたのは定食メニューの中から「肉ニラ炒めライス(1,000円)」です。
運ばれてきた瞬間、食欲をそそる香ばしい香りが立ち上ります。具材は豚肉、ニラ、そしてたっぷりのもやし。強火で一気に炒められた野菜は、驚くほどシャキシャキとしていて、噛むたびに素材の甘みが口の中に広がります。
ここで少し美容と健康のお話を。 主役の「ニラ」には、疲労回復を助けるアリシンが豊富に含まれており、免疫力アップも期待できます。また、豚肉に含まれるビタミンB1は、糖質をエネルギーに変える働きがあり、スタミナ維持には欠かせません。もやしの食物繊維も加わり、実はとてもバランスの良い、健康・美容に嬉しいメニューなのです。
シンプルな味付けながら豚肉のコクが野菜にしっかりと絡み、炊き立てのご飯が止まらなくなる美味しさです。
レバーが苦手な方にも!シンプルながら飽きのこない究極の町中華定食

「ニラ炒めが食べたいけれど、レバーは少し苦手……」という方にとって、この「肉ニラ炒め」はまさに救世主と言えるでしょう。
セットで付いてくる中華スープはどこか懐かしくホッとする味わい。添えられたお漬物も良い箸休めになります。ボリューム満点ですが野菜がたっぷりなので食後は心地よい満足感に包まれます。
流行りのお店も良いですが、こうした「本物の職人技」が生きる町中華で体も心も喜ぶランチを楽しんでみてはいかがでしょうか。栄龍の温かい雰囲気と美味しい料理が午後の活力をきっと与えてくれるはずです。

