下高井戸のランドマークでもある下高井戸駅前市場が本日閉場します。
閉場直前の様子を撮影してきました。ブログを始めた2007年当時の写真を発掘したので合わせて紹介します。
下高井戸駅前市場の成り立ち
戦後のヤミ市から発展し、物資不足の時代から下高井戸の食糧事情を支えていました。
現在でも質の良い食材を安価で買えることから他の街から電車に乗って買い出しに来る人も多く、特に週末は大変賑わっていました。
下高井戸駅前市場の閉場理由
京王線連続立体交差事業(踏切を無くす高架化工事)で駅前に広場をつくるために取り壊されます。市場を残すべきという意見もありましたが、1950年代の建物のため老朽化で耐震性の問題もあり取り壊しになりました。
別の場所に市場を作る意見もあるものの、具体的には決まっていないようです。
閉場直前の様子
取り壊しの時期はまだ発表されていませんが、来月早々から始まるとの噂があります。この景色が見られるのも残りわずかですね。
市場は下高井戸駅の目の前にあります。アクセスの良さも人気の秘訣で、下高井戸を象徴する建物でもありました。
最後の記念に写真を撮る方がたくさんいらっしゃいました。
閉場のあいさつが掲示されていました。
解体工事は4月1日から8月31日までを予定しているそうです。
豆腐店いづみやが市場での最後の営業をしていました。来月からは旭鮨となりの駐車場で仮営業が始まります。
いづみやの奥にお稲荷さんがいます。菅原神社にお引越しでしょうか?
サクライ時計店も営業していました。最終日の31日はいづみやもサクライ時計店も定休日なので30日土曜日が実質最終日ですね。
金魚たちは菅原神社の池にお引越しです。
子供に人気のスポットが無くなるのは寂しいですね。
レンガ通り側からの眺め。
看板の両側の絵は何でしょうね?食品の絵とか市場に関連する絵なら分かりますが。
各店舗の移転先
いづみやは駅前の駐車場(マツキヨのあった場所)で移動販売車による営業となります。創作パスタ虫の巣跡地の桃屋ダイニングキッチンで委託販売もしています。
長谷川商店はレンガ通りの『花磯』があった場所に移転します。甲州街道のちょっと手前です。急ピッチで営業準備をしていました。
山仁青果は西友の向かい、皇庭餃子房の隣りに移転済みです。
鮮魚三友は西友の向かい、皇庭餃子房の下に移転済みです。
花のガーデナは千歳船橋に移転です。
麺匠ようすけ鶏煮亭は用賀に移転です。
漢方薬の桃仁堂は日大通りのあいびい眼鏡の5階に移転です。
不動産のサンライフプランは明大前に移転です。
下高井戸に残るお店、旅立つお店様々ですが新店舗での活躍楽しみにしています。
そして閉店されるお店は長年の営業お疲れさまでした。
下高井戸駅前市場2007年の様子
ブログを始めた2007年にも市場の写真を撮っていたので掲載します。
市場の入口は左が携帯ショップで、右側が旭鮨の売店でした。
下高井戸駅前市場の看板の前にはなぜか提灯がぶら下がっています。
市場に入って右手の様子です。漢方屋さんと突き当りの堀田の旧店舗が面影を残しています。
堀田のコロッケは当時から人気で1個84円でした。
堀田の旧店舗を背にすると花屋さんだったところが当時は八百屋さんでした。
市場の入口から左手側
当時はまだお店がたくさんありましたね。
お稲荷さんを背にすると、右側に長谷川屋、左側には八百屋、総菜屋、その奥がいづみやでした。
総菜屋の鈴木食品は2014年のブログ記事がありました
丸シショッピングセンターがありました
三友蓮を背にすると見られた光景です。
現在は右側が駐車場になっていますが、当時は建物があってお店が入っていました。
左手のお味噌屋さんの隣りがミートショップ伊藤です。『自動入店システム』で知られるミートショップ伊藤の屋根は当時の面影です。
別の日に撮影した写真。右側は魚寅という鮮魚店でした。
反対側からの写真
このゴチャゴチャした感じが好きでした。
現在駐車場の丸シショッピングセンターの中の様子です。取り壊し直前で閉店のお知らせが掲示されています。
写真奥に見えるのは懐かしの丸シフルーツで、現在はソフトバンクが入っているビルの裏側です。
下高井戸発祥のカルディは丸シショッピングセンターから始まりました。撮影した2007年当時は既に現店舗に移転しています。
ありがとう下高井戸駅前市場
たくさんの思い出と美味しい食事を提供してくれた下高井戸駅前市場に感謝です。
下高井戸グルメの中心地として復活してくれることを切に願います。